犬の血液型と性格って関係あるの?血液型を知っておくべきメリット

犬の血液型と性格って関係あるの?血液型を知っておくべきメリット

 

犬は人間と同様に、血液型が存在します。現在、犬の血液型は13種類以上が知られ、その特徴づけにはDEA(Dog Erythrocyte Antigen/犬赤血球抗原)の型が用いられています。DEAの型にはDEA1.1、1.2、3、4、5、6、7、8の8種類があり、それぞれ(+)か(-)で表されます。たとえば、DEA1.1を持つ犬はDEA1.1(+)となり、持たない犬はDEA1.1(-)となります。
通常、1頭の犬が複数のDEAの型を持っているため、全てを調べることは難しく、また臨床的には必要ないことが多いです。DEAの型の保有率は、犬全体ではDEA1.1、4、6、7が高い割合を占めますが、犬種や地域によって異なる差があります。DEA1.3やDEA 9~13、Dal、Kai1、Kai2などの他の血液型も知られており、今でも研究が続けられています。

この記事の監修

この記事の監修者
佐藤 真菜:動物看護士(2010年取得)
愛犬との生活は15年以上。現在は10歳の黒柴、6歳のラブラドゥードルと暮らしています。
15歳まで生きた先住犬の介護で食事の大切さを痛感。試行錯誤した経験から愛犬との暮らしに役立つ情報を発信していきます。
 
 

 

血液型と性格の関係は?

犬の性格と血液型との関係については、現時点でははっきりとした結論が得られていません。犬の血液型は非常に複雑で、人間のABO式血液型のように簡単に分類できるものではありません。そのため、犬の性格を血液型だけで特定することは非常に難しいです。
犬の性格は犬種の特性や環境、しつけ、生活習慣などに大きく影響されます。血液型だけでなく、これらの要因が複雑に絡み合って犬の性格が形成されるため、単一の要因だけで性格の傾向を把握することは難しいのです。

なお、人の血液型と性格との因果関係についても、科学的には未だに明確な結論が得られていません。犬に関しても同様に、血液型と性格との直接的な関連性は現在のところ確認されていません。

血液型を知るメリット

緊急時にすぐに安全かつ迅速に輸血できる

犬の血液型を知っておくことで、緊急時には素早くかつ的確な治療を受けることができます。交通事故だけでなく、もしも犬が免疫介在性貧血や血管の破綻など増血機能不全に関連する病気になった場合にも備えることができます。

異なる血液型を輸血するのは危険!血液型を把握すれば事前に防ぐことができる!

犬に輸血する場合、初回は血液型が一致していなくてもあまり問題はありません。しかしながら過去に、輸血した経験やほかの犬に噛まれた経験があると、体内にできた抗体が拒否反応を示すことがあります。そのため、輸血前に血液適合検査をきちんと行う必要があります。
ちなみに、犬の血液適合検査で重要なのは、「DEA1.1」の判定です。「DEA1.1」は輸血をした際に強い拒否反応を起こす性質を持つ抗原なので、合わない血液を輸血することで深刻な副作用を引き起こす危険性があります。

愛犬が輸血が必要な緊急事態に巻き込まれないことが最も望ましいですが、心配な場合は、定期的に動物病院で血液型を確認することをお勧めします。

\当サイトで一番人気/
「ミシュワン」の公式サイトはこちら!